Miyabi Lifestyle Blog

M.P.C ~it's not fan to be life. ~

繋がりの価値こそ、豊かさを決める

「共有」が「共創」を加速させるクラウンドファンティング。Kick Starterというサイトはご存知でしょうか??
2009年にアメリカで設立されたサイトは、いわゆる「クラウンドファンティング」というサービスを手がけています。
このサイトには「電動スクーター」から「映画製作」「現代アートプロジェクトの開催」から「月に無人機を飛ばそう」というものまで、大小様々なプロジェクトが掲載され、世界中のエンジニアやアーティストが、その夢の実現に向けた資金集めを行っています。


見知らぬ誰かの夢にお金を託し、現実の家庭に関われる時代

クラウンドファンティングの注目すべき点は、それぞれのプロジェクトにお金を出す出資者は金銭的なリターンを期待しいないという点です。
その代わり、必要な資金が集まり、プロジェクトが実現することになったお礼(対価)として「お礼のメッセージを送る」や「出来上がった完成品をプレゼントする」などが予め設定されています。
因みに、月に無人機を飛ばすプロジェクトに出資するというプロジェクトの見返りは、USBメモリのようなものに出資者の名前を入れて、月面に埋めるというものです。

Kick Starterは、サービス開始からわずか5年足らずで約13万5000件のプロジェクトが掲載され、そのうち4割を超える5万7000件が目標金額を達し、出資総額が10億ドルを突破しているといいます。

ご存知の方も多いと思いますが、このような仕組みは日本にもすでに生まれています。
クラウンドファンティングサービスを行う
READYFOR?では、2015年1月時点で、1600のプロジェクトにたいして6万3000人が、累計8億4000万円の出資を行っています。
同じく、CAMPFIREでも1000件のプロジェクトが5万5000人に支えられ、4億9000万円という金額を集めています。

その中には、北極圏を単独で徒歩で1000km歩くプロジェクトへの支援に300万円近い金額が集まっていたり、島根県の廃校寸前の小学校を救うために周辺の空き家をリノベーションする資金を集めるという、12歳少年のプロジェクトに、600万円を超える資金が集まっています。

出資者のが金銭的なリターンを求めないことのほかに加えて、特筆すべき点は、プロジェクト投稿者とは何の関係もない人々までが出資者となり、その夢の実現にお金を託しているという点です。
島根県のプロジェクトでは、50万円を提供した方への対価は、その地域への1泊2日ツアーと神楽の体験、さらには牧場の子牛の命名権(1頭)でした。
従来の交換と消費の価値観からすれば、50万円というお金の対価としては、決して十分とは言えないものだと思います。
しかし、出資者はプロジェクト掲載者の想いへの「共感」によって、自ら持つリソースの一つである「お金」を「共有」し、実現に向けたプロセスに関わることを決めています。

だからこそ、従来の個人や企業で成し得なかったプロジェクトや、新たなサービスやプロダクトの創造が実現しているのです
これぞ「つながりキャピタリズム」へのパラダイムシフトを表す良い例だと思います。

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「おもしろそう!」を独り占めしない社会

さらに、近年声高に叫ばれている考えに「オープン化」があります。
先日関 治之さんが主催する「Code for Japan」という団体のイベントがありました。

このイベントは全国各地でICT
「Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、日本ではすでに一般的となったITの概念をさらに一歩進め、IT=情報技術に通信コミュニケーションの重要性を加味した言葉です。」
を用いて行政サービスのオープン化を行っているITエンジニアの方々や、政府、大学関係者が集まっていました。

この場に参加されている方々とお話しをしていて驚いたのが、彼らが当たり前のように自らの知識と技能を「共有」「共創」しようと考えている点でした。

ITエンジニアにとっては、そもそもコードをオープンにして、みんなで寄ってたかって磨いていく方がより早く、より仕事の成果が良くなることが当たり前になっています。

その姿勢が、利益を上げることを度外視してでも「おもしろそうなもの」「おもしろい人達と一緒につくる」という選択肢につながっているのです。

働き方そのもののパラダイムシフトへ

今更感はありますが、そもそも”パラダイムシフト”とは何でしょう。
パラダイムシフトとは、パラダイム(ある時代の支配的概念)がシフト(転じる)する。 つまり、これまで当然だと思われていた事実が、根本から劇的に変わること。 
1962年にトーマス・クーンという学者が「科学革命の構造」という本で提唱した言葉である。

僕らは会社に勤めて、自らの仕事を売って、任された業務をこなす。
このような「会社と個人」「資本家と労働者」といったお金を介した交換関係によって成立していた従来の働き方すら、もはや形骸化(けいがいか)しつつあります。

自ら作り出す力を持ち、つながることを恐れない人々は、自らの知能や技能、リソースを誰と「共有」し、何を「創造」するかについて、自らの意思で選び始めています。
そしてその時、作り手たちがそれまでに築いてきた信頼があれば、必要な資金すら、多くの群衆(クラウド)から調達することが出来る。
「つながりキャピタリズムへのパラダイムシフトは、もはや、「働き方」へのパラダイムシフトもをも生み出したのです。


お金が進化し始めた今が、働く目的変える時!!

今も昔も、僕たちが働く目的は「幸せになるため」だと思います。
そして、これまでは、幸せになるためにはお金が必要でした。
だから、お金を稼ぐために一生懸命働いて、いつのまにやらお金を稼ぐために働くことに慣れてしまいました。
しかし、お金が信頼の媒介物である事を思い出し、さらにお金そのものも大きく進化しつつある今、僕たちにとって、幸せになるために必要な事は、もはや単にお金を沢山持つことではなくなりました。
僕たちがそれぞれ追い求める幸せを得るためには、「他者との信頼関係」が不可欠です。

僕たちは、お金持ちを目指して、お金を稼ぐために働くのではなく、他者とのつながり(=信頼関係)を築くために働き、自らを成長させ、結果として、理想を現実するために力と、それに必要なお金も手に入れることが出来るようになります。

そんな新しい世界を僕らは生きているのです。

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あなたが持つ「つながり」の価値が、あなたの豊かさを決めると言っても過言ではないでしょう。
bye!!