Miyabi Lifestyle Blog

M.P.C ~it's not fan to be life. ~

お金を燃やすおばさん

お金とは何か?

この大きく取っ掛かりのない問いにヒントをくれたのは、ベトナムホーチミンの下町に住む一人のおばさんでした。

お金はただの紙切れである

街の至る所で中国的な赤を貴重とした色使いを見かけるので、政治的、文化的にも影響を受けていることが感じられます。
激戦のベトナム戦争が終わったのが1976年。
ほんの40年前まで戦争を行っていたこの国は、今目まぐるしい経済成長を遂げています。

人口はおよそ9170万人、一人当たりのGDPが1901ドル。日本でいえば、1960年台後半から70年代前半。一般家庭にカラーテレビや乗用車が普及。
マクドナルドの日本第1号店が銀座に開いたのがこの頃です。

首都ハノイでは、一日中鳴り止まないバイクのエンジン騒音と、パクチーとオイルの匂いがあふれる街の熱気に圧倒される。同時に、夜遅くまで宝くじの様なモノを大人たちに向けて売り歩く6.7歳くらいの子供たちも大勢見かけます。

私は、中国との国境である河口(ハーコー)という街から入国し、首都ハノイからフエ、ニャチャンと南へ深夜バスを乗り継ぎ縦断。
経済の中心地、南部の大都市ホーチミンへ到着しました。
この街には、どこからでも見る事のできるる巨大なオフィスビルがあります。笠を被ったフォー屋台野良おばさんたちにはおよそ似つかわしくない近代的な高層ビル。
しかし、これほどこの国の経済発展を力強く示すシンボルはないでしょう。

この街の外れで、私とある家族の家にお世話になっていました。決して裕福とは言えないながらも、夫婦と二人の子供、おばあちゃんの幸せな家庭。


お椀の中でお札がチリチリ燃えている

ある日、ホストファミリーの隣家のおばさんが路地で何かを燃やしている姿を目にしました。
覗いて見ると、なんと、お椀の中にお札の様なものが入っています。
「何してるの?」と尋ねると「このお札は本物じゃないよ。これを燃やして、天国にいる先祖に届けるのよ。あっちでお金に困らない様にね」と言います。
これはベトナムではおなじみの風習で、旧暦の毎月1日と15日に行われる「冥金」というのものだそうです。冥土にいる祖先が必要なものを燃やして送るのだとか。

なぜ紙切れがお金になるのか?

あっけなく燃えて灰になっていくお札を眺めながら、僕はお金に関する二つの気づきを得ました。

一つは、お金は天国に持っていけないという事。
当たり前の事でしょう。
そしてもうひとつは、「お金は紙だ」という事です。もっと当たり前の事でしょう。
「なんて当たり前の事を言ってるんだ?」と笑われるでしょうか?しかし、この事実を本当の意味で理解してしているひとはどれくらいいるのでしょう。

私達が持っているお金は、ライターで火をつけたら燃えてしまいます。そんな紙切れが、なぜ千円や1万円の価値をもっているのでしょうか?

お金の中でも、千円札や一万円札の様に紙でできたお金を「紙幣」と呼びます。
日本の中央銀行が発行する日本銀行券の一つなのです。


余談なんですが、実はね今の日本では多くのお年寄りの方が、使いきれないお金を誰にも託す事なく、亡くなっています。
2011年には、亡くなった方の4.1%が相続税を納め、その額が実に1兆2520億円弱にも及ぶといいます。
これは、この方々が計1兆円近くのお金を残して亡くなった事を意味します。
私たちは、死ぬまでに使いきれないほど、お金を貯め込んでいるのです。

しかし、それほど人間が執着する紙幣は単なる紙だったりします。

なぜ、紙切れがお金としての価値を持つ事になるのでしょうか??

実は紙切れがお金になる理由の中に、私たちがお金と自分との関係を新たにし、幸せな毎日を送るヒントが隠されています。

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bye!!