Miyabi Lifestyle Blog

M.P.C ~it's not fan to be life. ~

国家の中央銀行に小学生が遊びに行く国

その首都はロンドン。

世界金融の中心と言われているこの街には、石造りこ荘厳な建物が並びます。この一画にイングランド中央銀行の博物館があります。

ロンドン名物の二階建ての赤いバスを降り、入り口に着くと、なぜか小学生くらいの子供がわんさかいました。どうやら、社会見学だったようであると思い見ていたら、正面入り口にある何かに子供達が群がっている様子が見えました。


インフレーション」を小学生の頃から学ぶ国

子供たちは、何やら画面を覗きながら必死に操作していました。どうやら「スーパーマリオ」の様なゲームを楽しんでいる様です。画面のや右に向けて進んでいく気球を上下させながら操作するという、シンプルなゲーム。
これがなかなか難しいんです。
気球を上昇させようとしなきを書くと行き過ぎてしまうし、慌てて下降させると、今度は墜落してしまいそうになります。
実はこれが「インフレーションとは何か?」を体験するアトラクションだったのです。
展示物の説明書きには、この様に書かれていました。
これは、物価コントロールの舵取りの難しさを上昇と下降を繰り返す気球の操縦に見立てて体験できるアトラクションです。
と。
果たして日本に「インフレーション」という言葉を聞いて的確に説明ができる大人はどのくらいいるでしょうか。そんなとっつきにくい言葉が、博物館の一番最初にらそして何より、小学生の子供たちに向けて展示されている。
そのことに僕は衝撃を隠せませんでした。


お金を強く求めているのに「お金=汚いもの」感じる日本人

この時、改めて実感した事実として、まず挙げられるのは、日本人、特に私たち30代以下の世代は、知識と経験の両面で、「お金に関する教育」をほとんど受けていない、という事です。

私自身、小・中・高・大学を経ても、お金について学ぶ機会はなかったと思いますし、行く学校にもよりますが、殆どありません。
もちろんら経済について学ぶことはあっても、「お金とは何か?」という本質的な問いについて、具体的に考え抜く機会はありませんでした。
学校だけではありません。
家族や友達ともアルバイトの時給についてくらいしかお金の話はしたことがありませんでした。

その原因はどこにあるのでしょうか?

その一つに、日本人が持つ「お金=汚いモノ」という無意識の感覚が挙げられます。
僕たちは、お金の話を一種のタブーとして扱ってしまっているのです。
特に、子供に対してお金の話をするのは嫌がられます。
ある投資教育を実践している教師が全国の中学校や高校をまわるたびに「お金ってきれいなものですか?それとも汚いものですか?」という質問をすると、約500人の生徒のうち8割弱が「汚い」と答えたそうです。

日本人は、勤勉に働き、ボーナスを喜び、お金を強く求める一方で、お金を汚いものとして避けてもいる。

その様な矛盾がお金に関して根本的な知識のない大人を生んでいるのではないでしょうか?

僕たちは先ず、この植え付けられた矛盾を捨て、「お金とは、正しく学ぶべきものなのだ」と認識を改める事から始めなければいけません。
なぜなら、お金は本来、人間がより便利に、より幸せになるために生み出した、偉大なる発明なのですから。


欠落してしまった お金への感覚

また、私たちは「経験」としてもお金について学ぶ機会を得てきてませんでした。
お金の稼ぎ方や投資の仕方といったテクニカルな事もそうですが、もっと単純に言うと、僕たちはお金に困らない生活を与えられてきたからこそ、お金に無知になってしまったのです。

僕たちにはイメージもできない事ですが、近年でもジンバブエというアフリカの国では、政治的な失敗や干ばつなどの影響により、物資が極度に不足し、2000年から2007年までの7年間に物価が650万倍に上昇する「ハイパーインフレ」という出来事が起こったのです。
これはものの価値に対してお金の価値が急激に下落した事を意味します。
結果、なんと「100兆ジンバブエ・ドル」というお札まで発行されたのです。

幸いなことに、戦後世代、特に1980年代生まれ以降の若い日本人は、物価の急激な変動や、極端な例では、お金が紙切れになったりというような出来事も、お金がなくて餓死するような危機も経験することがありませんでした。
水や空気と同じように、ごく自然に生まれた時から、お金は身の回りにあふれていました。

だからこそ、現在の世界におけるお金の仕組みやルールに対して、疑問を持つことも、必死に理解する必要もありませんでした。

現代の資本主義の価値観とそのルールを西欧からそっくり輸入してしまった僕たちは、お金というものが、何処かの誰かが自分たちの都合の良いように作ったもの、人間によって作られたものだという感覚が欠落しているのです。


グラミン銀行が示す「お金教育」の必要性

一方で、あくまでもお金は道具であること、そして、その取り扱いやルールも自分たちが「つくりなおせること」を知っている人がいます。

冒頭で述べたイギリスで小学生の頃からインフレーションについて学ぶ子供達です。
この差が長期的な国家や民族レベルでの経済的豊かさの差になっていくのだと思います。

お金に関する教育の大切さは、ノーベル平和賞でも有名なバングラディシュのグラミン銀行の取り組みからもわかります。

銀行として、超低金利で貧しい人々にお金を貸すだけでなく、お金に関する「教育の機会」を与えたのです。

手に入れたお金を単なる消費として回すのではなく、お金を投資して、付加価値を生み出し、増やすという意識や、借りたお金を期限までに返すことが信頼に繋がるという意識をもたせました。
今では10万人以上の人々がグラミン銀行から融資を受け、お金に打て知識を身につけ、世界最貧国と呼ばれた過去から、一歩ずつ抜け出そうとしています。

お金とは国語や算数、理科や社会、そして近年、声高に叫ばれている英語教育と同じくらい「学ぶべき」ものなのです。


数字にハッキリと現れる、お金の教育レベルの差

イギリスには、ロンドン証券取引所という世界一の取引所があります。
ロンドン証券取引所外国為替の1日の平均取引金額は2兆7260億ドルで、ダントツの世界一。
世界の覇権はアメリカに移ったとはいえ、いまなお、ここは世界金融の中心地です。そんなイギリスと日本を比較できる、興味深い数字があります。

イギリスの中で、金融資産を100万ドル以上持つ、いわゆる富裕層は51万世帯。
これはアメリカ、中国、日本に次いで世界第4位の数字です。
ただ、大事なのはこの後の数字です。
金融資産を一億ドル以上持つイギリスの超富裕層は1044世帯とされ、この数字はアメリカに次いで世界第2位となる数字です。

因みに、日本はというと。

15位以内にすら入っていません。笑

加えて、日本とイギリスの個人金融資産の内訳にも大きな差が現れています。
金融に関する知識が不足している日本では、個人金融資産の6割近くが現預金。
つまり、銀行に預けられています。

一方、イギリスでは、金保険や株式、投資信託など金融の知識を必要とするものの割合が7割を超え、現預金はわずか3割程度に止まっています。

これらの数字にも、日本とイギリスのお金に関する教育レベルの差が現れていると言えます。


「お金=汚いもの」という無意識を捨て去る

こう言ったことが大切なんですね。
古い考えを捨てる、今あなたが常識と思っていることなんて大半は覆るものだと思った方が良いかもしれませんね。
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bye!!