Miyabi Lifestyle Blog

M.P.C ~it's not fan to be life. ~

需要・供給の弾力性

7話
例えば、もしあなたが会社で商品の値段を決める担当
だったとしたら、
「この商品を何円値上げしたら、買ってくれるお客さんは
どれくらい減ってしまうのか」
という判断は、まさに死活問題ですよね。

こうしたことを判断するのに重要なのが、
需要曲線、供給曲線のかたむきです。

経済学ではこれらの曲線が急であるか、
あるいは穏やかであるのかを判断するために、

弾力性

という概念を用います。



需要の弾力性とは

需要の弾力性とは、価格が1%上昇した時に需要量が何パーセント減少するのかを記したもの

です。

つまり、

需要の価格弾力性=需要の減少幅(%)/価格の上昇幅(%)

となります。

例えば、価格が10から50に40増加したとき、需要量が
5から4に1だけ縮小するとしたら、価格の上昇幅は400%
(40/10=4)で、需要の減少幅は20%(1/5=0.2)。

したがって、価格弾力性は20/400=0.05となります。

弾力性が1よりも、大きな曲線は、
価格の変化したときに需要量がそれ以上ひ変化するので、
弾力的な需要曲線と呼ばれています。

この場合、需要曲線の傾きは穏やかになります。

逆に、弾力性が1よりも小さい曲線は、
価格が変化したときに需要量がそれほど変化しないので、
非弾力的な需要曲線と呼ばれます。

この場合、需要曲線の傾きは急になります。




弾力的な財、非弾力的な財

価格に対して需要が弾力的な財は、贅沢品に多くあります。

例えば、宝石は日常の生活で特に必要なものではないです
から、値段が高ければ無理して買おうとまでは思わない人が
多いでしょう。

しかし、値段が安くなれば買いたいと思う家計が増えます。

価格が低下すれば需要は大きく増加し、逆に、
価格が上昇すれば需要は大きく落ち込む事になります。

価格に対して需要は弾力的です。

代替的、競争的な財が他に沢山あると、
ある財の価格が少しでも上がると、
需要は他の財に逃げて行きやすくなります。

逆にその財の価格が下がれば、その財に対する需要は大きく増加します。

価格弾力性がかなり高いことになります。

一方、非弾力的な財の代表は、生活必需品。

かつ、他に似たような財がないために、あまり代替の
利かないものです。

例えば、塩です。

料理に塩は必要不可欠ですから、値段が高くなっても
買わないわけにはいきません。

また、塩の代わりに砂糖を使うというわけにもいかないので
代替が利きません。

逆に、たとえ塩が安くなったとしても、塩だけを大量に
買うメリットはあまりないのでしょう。

ですから、塩の価格変動しても、料理に使われる塩の消費量
はほとんど変化しません。

つまり、
塩の価格弾力性はかなり小さいという事になります。

また、特殊な用途に限定されている財も価格弾力性が
低くなります。

例えば、専門性の高いな学術書は、その分野の専門の研究者
や図書館くらいしか需要がありません。

価格が安くても、一般の読者がそうした本を購入する誘因は
ほとんどありません。

逆に、価格が高くても、専門の研究者や、図書館にとっては
必要と判断すれば買わざるをえません。

このように、
代替性のきかない財は弾力性がかなり小さくなります。




供給の弾力性とは

需要の弾力性と同様に、
供給の弾力性という考え方もあります。

供給の弾力性は、価格が1%上昇するときに、供給量が何%増加するかで定義できます。

つまり、

供給の弾力性=供給の増加の幅(%)/価格の上昇の幅(%)

となります。

たとえば、
価格が100円から200円に100円だけ上昇したときに、
供給も1から2に1だけ増加するとすればら、
価格の上昇幅(比率)は、(200-100)/100=1で、
供給の増加幅(比率)は(2-1)1=1。

供給の弾力性は1/1、つまり1となります。

供給の弾力性が大きいほど、価格が上昇したときに
供給量が大きく増加するので、供給曲線の傾きは穏やかに
なります。

逆に、供給の弾力性が、
小さい場合には、価格が上昇してもあまり供給は増大せず、
供給曲線の傾きは小さくなります。

一般的に、短期的な需要あるいは供給の変化は、
価格の変化に比べて小さくなります。

コーヒーの値段が上がっても、コーヒー愛好家が急に紅茶
に乗り換えるのは難しいかもしれません。

企業の方も、価格が上昇したからといって、すぐに供給を
拡大させるには生産能力的にも限界があるでしょう。

しかし、長期的には価格の変化に対して消費者が他の
似たような代替財を見つけることは簡単ですし、
企業の方も生産能力を拡大させることがより可能になります。

したがって、短期的には非弾力的な需要あるいは供給も、
長期的にはより弾力的になります。

その結果短期で考えるよりも長期で考えるほうが、
需要曲線も供給曲線もその傾きはより緩やかになります。

需要や供給の弾力性を議論するときには、
短期か長期化の区別が重要なのです。

bye!!